2023/3/13 10:54AM

第37回天文教育研究会(2023年年会)第2報

第37回天文教育研究会(2023年年会)
テーマ:「学校教育と社会教育における天文〜プラネタリウム100周年を迎えて〜」
(2023/8/20〜22, 岡山理科大学+Zoom[ハイブリッド開催](予定)

2023年日本天文教育普及研究会年会・第37回天文教育普及研究会の第2報をお届けします。

テーマ:「学校教育と社会教育における天文〜プラネタリウム100周年を迎えて〜」
今回の年会では、テーマを「学校教育と社会教育における天文」として、改めて学校教育と社会教育に焦点をあて、天文教育に関するそれぞれの取り組み、または連携協力を行った取り組みに関して、広く発表を募集します。

高校における理科教育においては、地学教育の衰退が著しく見られます。地学を履修できる高校が激減し、大学入学共通テストでは地学基礎の受験者は一定数いるものの地学の受験者数は大きく減っています。その一方で、望遠鏡やプラネタリムを改修または新しく導入される高校や、探求活動にて天文や宇宙をテーマに学習を進める高校の事例もあります。小学校や中学校で地域での天体観測に関する取り組みも見受けられます。

社会教育の分野では、コロナ禍のためにプラネタリウム館や公開天文台の活用に関して、学校教育との関係で変化がみられました。体験型の施設を多く有する科学館はコロナ禍で一時的に休館を強いられたりし、入館者数が激減した話も耳にします。天体観望会では望遠鏡をのぞく代わりに、CMOSカメラ等の電子機器を用いて、画面を見る観望会に工夫されることも多くなりました。コロナ禍ならではのオンライン観望会も行われるようになりました。

こういった取り組みに関して、年会で情報の共有をしてみませんか?

またプラネタリウム100周年にも焦点をあてます。1923年にドイツで誕生したプラネタリウムは、今年100周年を迎えます。近年のプラネタリウムは、従来の光学式投影方法に加え、デジタル投影機を加え、ハイブリッド化されることが多くなり、いろいろな演出が可能になりました。新しいプラネタリウムが導入される館がある一方で、財政難等によってプラネタリウム館が閉館する動きも見られます。2000年の天文学会の天文教育フォーラムでもこの問題は大きく取り上げられましたが、現在の状況はどのようになったでしょうか?話題の提供をお待ちしております。

お忙しい時期かと思われますが、テーマに関わらず天文教育普及に関する発表を受け付けて参ります。天文教育普及研究会の年会への参加が遠ざかっていた方の参加も含め、多数のご参加をお待ちしております。

招待講演の予定(50音順・敬称略):井上毅(明石市立天文科学館館長)、加藤賢一(元岡山理科大学教授・元大阪市立科学館館長)、他(予定)

年会実行委員会:中国・四国支部を中心とした有志

委員長:福田尚也

中国・四国支部代議員:安藤徹(支部長)、新原隆史

年会担当理事:平松正顕

実行委員:奥村真一郎、小田玄、竹内幹蔵、戸田博之、松尾厚、松村雅文、宮地真智子、松本佳也、山根浩一郎、山根弘也
(五十音順、敬称略)