日時:2020年8月16日(日)午後1時 ~ 18日(火)午後3時45分頃(予定)
第34回天文教育研究会・2020年日本天文教育普及研究会年会は、新型コロナウィルス感染拡大の状況を受けて、原則オンライン方式で行います。以下、その概要についてお知らせします。
初めての試みであり、試行錯誤の面も強い年会となりそうですが、この状況を後ろ向きにとらえるのでなく、むしろ未来に向かって考えを広げていきたいと思います。そして従来の枠にとらわれない新しい会合のあり方を、ともに考え、かつ深めていきたいと願います。
テーマ「オンラインで天文教育・普及」
全体テーマとして、活動の「オンライン化」をとりあげました。新型コロナウィルス感染防止のために学校や科学館等が通常通り開けなくなり、活動の場がオンラインに限られてしまったという方もいらっしゃることでしょう。インターネット全盛時代とはいえ、オンラインで活動を展開することはまだまだふつうではありません。敷居が高い、とっつきにくい、リアル感が感じられない、一方的になりがち(双方向になりにくい)・・・などと敬遠される方は多いと思います。
とはいうものの、オンライン化にはメリットもあります。たとえば、移動がなくなることにより、どの地方からも参加しやすいということがあげられます。費用も安上がりになり、部分参加もしやすくなります。工夫しだいで、対面方式の会合より、効果的な演出が可能になるかもしれません。実際、大学でのオンライン講義は当たり前になりつつあり、オンラインプラネタリウムやオンラインを使ったイベント報告会も目立つようになりました。
そこで実行委員会では、この機会に、みなで天文教育・普及活動のオンライン化について、実践を交えて討議していきたいと考えました。未知の部分、未開拓の世界にあえて切り込み、学校教育、社会教育、一般普及のそれぞれの分野において、従来の活動を超えるものを目指し、新しい起点となるような研究会を目指します。
日時:2020年8月16日(日)午後1時 ~ 18日(火)午後3時45分頃(予定)
8/16(日) テーマセッション、〔代議員総会〕
8/17(月) テーマセッション、WGセッション、特別講演、〔会員全体集会〕
8/18(火) 特別講演、一般発表、パネルディスカッション
会場:オンライン方式(オンライン会議システム「Zoom」)で行います。
※ 情報保障(UDトーク)がつきます。
主催:一般社団法人 日本天文教育普及研究会
後援:自然科学研究機構国立天文台、日本天文学会、日本プラネタリウム協議会、日本公開天文台協会、日本地学教育学会、日本理科教育学会、日本惑星科学会、東亜天文学会
協賛:株式会社 恒星社厚生閣、株式会社 ビクセン、株式会社 アストロアーツ、有限会社 天窓工房、五藤テレスコープ株式会社、コニカミノルタプラネタリウム株式会社
テーマ:「オンラインで天文教育・普及」
参加費:
・会員(一般・学生):無料
・会員(団体):無料(2名まで。3人目以降は非会員と同額)
・非会員(一般):2000円
・非会員(学生):1000円
非会員の方の振込先は以下の通りです。
—————————–
ゆうちょ銀行
記号番号:総合:18250-38482571
(普通:八二八店 3848257)
一般社団法人 日本天文教育普及研究会 年会実行委員会
(シヤ)ニホンテンモンキョウイクフキュウケンキュウカイ ネンカイジッコウ イインカイ
※ATM上では、(シヤ)ニホンテンモンキョウイクフキュウケンキュウカイ ネンカ、までしか表示されない可能性があります。
—————————–
締切等は、以下の通りです。
6月27日(土) 口頭発表申込締切 ※第二報に記載の締切から1週間延長しました。
7月9日(木) (非会員向け)発表希望の方の参加費振込締切
7月18日(土) 口頭発表可否の通知
8月 1日(土) ポスター発表申込締切
8月 9日(日) ポスター電子ファイル送付締切
8月14日(金) 参加申込締切
8月14日(金) (非会員向け)発表無しの方の参加費振込締切
——————–7月26日更新
口頭発表(WG発表を除く):9分講演+3分質疑+1分交代時間(セッション最後の講演を除く)
※(特に要望が無い限り)口頭発表される方の氏名(敬称略)のみ記載し、共著者名は省略させていただいています。
12:30-13:00 接続テスト(30分)
【イントロ】
13:00-13:10 実行委員長挨拶と事務連絡(10分)
【テーマセッション1】
13:10-14:40 一般講演(13分×7件)
T1-1 寺薗淳也 (会津大/月探査ステーション)
東北支部におけるオンラインでの支部会配信の試み
T1-2 原 正 (埼玉県立豊岡高校)
ネット天文部の試み
T1-3 松本直記 (慶應義塾高校)
高等学校選択科目におけるオンラインでの天文探究活動
T1-4 内山秀樹 (静岡大)
人工衛星(の電波受信実験)を中心にした高校物理程度力学授業:オンラインでの実施
T1-5 矢治健太郎 (核融合研)
ペルーの中学生とのインターネット中継を用いた授業実践
T1-6 玉澤春史(京都市芸大/京都大)
議論型サイエンスカフェのオンライン化への検討課題
T1-7 野寺 凜 (黒部市吉田科学館)
3Dモデルを用いた科学教育
休憩(20分)
【テーマセッション2+α】
15:00-16:43 一般講演(13分×8件)
T2-1 三上真世 (国立天文台)
国立天文台におけるオンライン配信の事例紹介
T2-2 臼田-佐藤功美子(国立天文台)
市民が銀河分類に参加する「GALAXY CRUISE」
T2-3 佐藤昌也 (一関高専)
電波を用いた流星の観測(流星電波観測)の紹介
T2-4 鈴木祐二郎 (星空の学校 ~École Étoile~)
部分日食3元中継と実験
T2-5 遠藤 智(日本宇宙少年団藤沢分団)
日本宇宙少年団オンライン日蝕観望2020
T2-6 敏蔭星治 (東北大)
オンラインイベントの可能性
T2-7 ろれる。(天文仮想研究所)
宇宙-そら-の新体験を、君と。天文仮想研究所VSPの取り組みと実績
T2-8 穂積正人(兵庫県立舞子高校)
天文普及活動と社会貢献
休憩(32分)
(17:15-18:45 代議員総会 90分、ついで理事会)
9:30-10:00 接続テスト(30分)
【WGセッション】
10:00-11:05 WG講演 (7分講演+3分質疑+1分交代時間; 11分×6)
WG-1 嶺重 慎 (京都大)
天文手話検討WGの報告
WG-2 縣 秀彦 (国立天文台)
天文用語検討・活用WGの報告
WG-3 水野孝雄 (元東京学芸大)
中学理科における天文学習の各学年分散検討WGの報告
WG-4 波田野聡美 (NAOJ/JAXA)
Mitaka WGの活動報告
WG-5 三浦飛未来(つくば公益財団法人)
若手天文教育普及WGの活動報告と今後の展望
WG-6 富田晃彦 (和歌山大)
IAU天文教育コーディネーターWG報告:立ち上げ
小休憩(5分)
【テーマセッション3】
11:10-12:01 一般講演(13分×4)
T3-1 高橋真理子 (星つむぎの村)
星つむぎの村のフライングプラネタリウム
T3-2 亀谷和久 (国立天文台)
科学ライブショー「ユニバース」のオンライン上演開催報告
T3-3 宮本孝志 (南阿蘇ルナ天文台)
Luna World「バーチャル天文部」~次世代型天文体験始まる!
T3-4 青木成一郎 (京都大/京都情報大学院大)
天文学講演のアンケート自由記述欄への回答に関するテキスト分析
12:01–13:15 昼休み+支部会(74分)
【テーマセッション4】
13:15-14:45 一般講演(13分×7)
T4-1 井上 毅(明石市立天文科学館)
なんちゅう企画!全国天文台子午線リレーの経緯(敬意)
T4-2 衣笠健三(国立天文台野辺山)
今年はおうちで特別公開 ~野辺山特別公開2020
T4-3 桑田敦基 (東京大)
オンラインだからこそできる天文学の「潜在的関心層」へのアプローチ【リコット】
T4-4 渡部義弥 (大阪市立科学館)
COVID-19緊急事態宣言下での観察キャンペーン「星空の連帯」の実施
T4-5 三田村耕平(ネットプラネタリウム部)
天文コンテンツの動画配信に関する現状と展望について
T4-6 小林道生
Wikipediaの記事編集による一般普及活動
T4-7 瓜生こずえ (天プラ)
六本木天文クラブの活動報告:オンラインでの取り組み等
休憩(15分)
【特別講演(著作権)】 SP-1
15:00-16:00 我妻潤子(㈱テイクオーバル)
オンライン配信に際して知っておくべき著作物の取り扱いとその事例 (仮)
休憩(30分)
(16:30-18:00 会員全体集会 90分)
(準備中)「若手オンライン情報交換会」 主催:若手天文教育普及WG
9:30-10:00 接続テスト(30分)
【特別講演(最先端科学)】SP-2
10:00-11:00 小野雅裕 (ジェット推進研究所)
新火星ローバー・パーサヴィアランスが切り開く火星生命探査
小休憩(10分)
【一般セッション1】
11:10 -12:01 一般講演(13分×4)
G1-1 縣 秀彦 (国立天文台)
自宅での望遠鏡を用いた月観察学習の試み~小6理科「月と太陽」単元への導入とその評価~
G1-2 前田昌志 (三重大教育学部附属小)
ドローンを活用した月の満ち欠けの指導
G1-3 内藤博之 (なよろ市立天文台)
オンラインで臨む・オフラインで挑む木星・土星の”超”大接近
G1-4 松岡哲史・高橋典嗣(武蔵野大)・下村知愛(見附小学校)
学校教育におけるダジック・アースの活用による感動体験の実践
昼休み(59分)
【一般セッション2】
13:00-14:30 一般講演(13分×7)
G2-1 三品利郎
10月6日,火星最接近の直前情報
G2-2 小島 敦 (東海大)
熊の尻尾は本当に長いのか? ~面白い神話解説を考える~
G2-3 犬塚敦己 (東海大)
うお座の同定
G2-4 綾仁一哉 (Astronomers Without Borders)
「美しいものに国境はない」月と金星の会合撮影国際キャンペーン
G2-5 熊谷謙一 (日本スペースガード協会)
バングラデシュ北部の学園での天文教室報告
G2-6 加藤恒彦 (国立天文台)
Mitakaのコマンド実行機能とその応用
G2-7 Lina Canas (国立天文台)
100 Years Celebrations of the International Astronomical Union, implementation and outcomes
小休憩・準備(5分)
【研究会のまとめ】
14:35-15:40 パネルディスカッションとまとめの議論(65分)
モデレータ:平松正顕(国立天文台)
パネリスト:松本直記(慶應義塾高校)、宮本孝志(南阿蘇ルナ天文台)、高橋真理子(星つむぎの村)、桑田敦基(東京大)
15:40-15:45 クロージング(事務連絡 5分)
15:45 セッション終了
【テーマセッション】
PT-1 石川 勝也 (開成学園)
部分日食のyoutube公開生中継/Zoomによる共有
PT-2 松本 榮次 (佛教大学)
オンラインで星の絵本の読み聞かせー「夏の大三角形のひみつ」を用いてー
PT-3 木村 かおる
International planetarium Society(IPS)の取り組み
PT-4 福士 比奈子 (国立天文台)
4次元デジタル宇宙コンテンツを使ったオンライン天文普及
PT-5 本岡 慧子 (京都産業大学神山天文台)
京都産業大学神山天文台におけるWEB配信の取り組み
PT-6 鈴木 駿一郎 (神戸大学)
学生を主体としたオンライン・リアルタイム・プラネタリウムの試み
PT-7 青木成一郎 (京都大/京都情報大学院大)
Diamond Mandala Matrixを用いた反転学習教材による授業の実践例
【ワーキンググループ報告】
PWG-1 鴈野 重之 (九州産業大学)
天文教育論文アーカイブWGの活動報告
PWG-2 飯塚 礼子 (明星大学)
天文普及調査WG
【一般セッション】
PG-1 亀谷 收 (国立天文台)
木村榮記念館の新型コロナウイルス対応と生誕150周年を迎える木村榮初代所長
PG-2 伊藤 芳春
天体観測の手法を用いた正体不明気球の画像からの方位・高度角の求め方
PG-3 松村 雅文 (香川大学教育学部)
中学校の銀河系学習における勘違い
PG-4 澤田 幸輝/尾久土正己(和歌山大学観光学部)
アストロツーリズムを通じた持続可能なまちづくりの取り組み―鹿児島県与論町を事例に
PG-5 岸本 浩 (兵庫県立須磨東高等学校)
実践報告 太陽スペクトルの観察実習
PG-6 佐々井 祐二 (津山工業高等専門学校)
ケプラー方程式による惑星運動シミュレータ
PG-7 森本 宏志 (山口大学)
文理統合的理解における時間見当識形成と時間縮尺(1秒/1年)の有用性について
PG-8 武藤祐子 (南阿蘇ルナ天文台)
天文系Web部活「バーチャル天文部™」における試験的オンラインアンケート調査の実施
発表形式はZoomの利用を奨励します。慣れない方のために、事前にテスト・練習する機会を設けます。また事情によりZoom利用ができない方は、あらかじめ音声を録音したスライドファイルを送っていただいてもかまいません。
初めての取り組みですので、ご質問等ございましたら実行委員会までお知らせください。
口頭発表については、原則一人1発表とさせていただきます。個人発表とは別に所属する組織・ワーキンググループの活動紹介がある場合には、例外として2件の発表を認めることもございますので、申込前に実行委員会までご相談ください。
ポスター発表については、電子ファイル送付締切日までに送っていただいたポスターの電子ファイル(PDF形式)を、年会のウェブサイトにまとめて掲示します。申し込まれても電子ファイル送付が締切に間に合わなかったものはキャンセルとさせていただきますのでご注意ください。
ポスター発表の件数は、1件までに制限させていただきます。ただし、口頭発表からポスター発表に回された場合には、あわせて2件まで可能です。
各ワーキンググループにおかれましては、口頭発表あるいはポスター発表の形で、1年間の報告をしていただくことを推奨いたします。
問合せ先:nenkaiアットマークtenkyo.net
浅見奈緒子(星槎大学)、荒木田英禎(日本大学)、瓜生こずえ(天プラ/NPO法人小さな天文学者の会)、亀谷和久(国立天文台)、鴈野重之(九州産業大学)、佐久間理恵(福島県立視覚支援学校)、篠原秀雄(埼玉県立浦和西高等学校)、高畠規子(明星大学)、塚田 健(平塚市博物館)、直井雅文(埼玉県立浦和高等学校)、波田野聡美(宇宙航空研究開発機構)、平松正顕(国立天文台/年会担当理事/年会実行委員長)、松岡義一(星つむぎの村/年会実行委員会副委員長)、嶺重 慎(京都大学)
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