2022年の日本天文教育普及研究会年会・第36回天文教育研究会の第4報をお届けします。
本年は対面会場をキャンパスプラザ京都とするハイブリッド形式を予定しておりますが、状況により完全オンライン(Zoom)となる場合があることをご了承ください。
今まで天文・宇宙に縁の無かった活動が、今や天文・宇宙をキーワードの一つに取り入れ、より広く深い進化を遂げた天文教育・普及活動が日本全国で、いや世界各地で展開しています。
天文・宇宙の側からみても、様々な連携が模索されています。天文・宇宙に関する活動の内部においても、様々なグループや個人が連携を行い、情報交換をしながら、より広範な活動をしています。まさに「天文を魅する・天文に魅する」場面が、あちらこちらに花開いているのです。
一方、近年の傾向として、デジタル技術による体感を重視するコンテンツが増加しています。天文教育普及の現場では最新でありながらも、いわば原点回帰ともいえる動きが進み、歴史的文脈も踏まえた「realとvirtualの再発見」がなされようとしています。この好機をとらえ、今一度天文・宇宙に関する様々な連携の現状を振り返り、今後の展望を一緒に探ってみませんか。以上のような趣旨で2022年の年会を実施いたします。
もちろん、これらのテーマに関わらず、広く天文教育普及に関する発表があります。多くの皆様のご参加をお待ちいたしております。
年会実行委員長 野上大作(京都大学)
◆メインテーマ:「天文を魅する・天文に魅する」
◆サブテーマ :「realとvirtualの再発見」
◆招待講演(敬称略):
1.「小惑星リュウグウの石の声」
橘 省吾(東京大学/JAXA)
2.「理系漫画制作室-天文教育・普及活動20年を振り返る-そして新しい出会いへ」
はやのん(理系漫画制作室)
3.「観光からみた天文 ~realとvirtualの逆転」
尾久土正己(和歌山大学)
4.「デジタル立体地球儀『ダジック・アース』を使った地球惑星天文教育」
齋藤昭則(京都大学)
各招待講演および各発表の概要については、プログラムブック(改訂版)をご覧ください。
◆日 時:2022年8月17日(水)13時~8月19日(金)15時
8月17日(水) 招待講演1、一般発表、若手奨励賞受賞記念講演1、代議員総会
8月18日(木) 一般発表、招待講演2・3、テーマセッション1、若手奨励賞受賞
記念講演2、ポスター紹介セッション、会員全体集会
8月19日(金) 招待講演4、テーマセッション2、一般発表、まとめ
◆会 場:キャンパスプラザ京都 + Zoom(ハイブリッド開催)
キャンパスプラザ京都は京都駅隣接で京都駅から徒歩5分です。
詳しくは、https://www.consortium.or.jp/about-cp-kyoto/access
をご覧ください。ただし、今後のコロナ禍の改善状況によっては、完全オンラインに移行する可能性があります。
◆参加費:会員・一般 1,500円(要割引コード記入)
会員・学生 0円(要割引コード記入)
非会員・一般 3,500円
非会員・学生 2,000円
高校生以下:0円(要割引コード記入)
※割引コードは天教ML([tenkyo:10255])でご連絡しました。会員の方で割引コードがお分かりにならない方は年会実行委員会(nenkai@tenkyo.net)までご連絡ください。また、高校生以下の割引コードについても、年会実行委員会にお問い合わせください。
◆締 切:参加のみ申込締切 8月12日(金)24:00 締め切りました。
◆申 込:申込先URL https://tenkyo-2022nenkai.peatix.com/
年会への参加・講演申し込み・参加費支払いはすべて上記Webページにリンクされるpeatixにてお願いします(右のQRコードから直接飛べます)。Web入力が困難な方には個別に対応いたしますので、実行委員会にご相談ください。
会場の収容数は289名ですが、コロナ禍ですので密を避けるため、この半数を定員とします。招待講演者と実行委員、学生アルバイト、執行部を除くと、現地参加は各日おおむね100名の定員(先着順)とさせていただきます。また、状況によっては完全オンライン開催に変更される可能性もあることをご了解いただいたうえでお申込みください。その他、最新情報は天教Webサイトや天教MLを通じて配信しますので、随時チェックをお願いします。
研究会中は、お互いに敬意をもって建設的な議論を楽しむようにしましょう。
<対面参加される方への諸注意 ※必ずお読みください!>
・健康状態にご留意いただき、37.5℃以上の発熱や激しい咳、倦怠感、味覚・臭覚異常などがある場合には、
対面による出席をご遠慮いただくようお願いいたします。
・会場には消毒用アルコールをご用意いたします。ご活用ください。
・会場のキャンパスプラザ京都に個人の荷物を置くスペースは用意されておらず、資料等の事前送付は受け入れかねます。また各日、セッション終了時刻以降は荷物をすべて撤収することが決められています。あしからずご了承ください。
・キャンパスプラザ京都に駐車場はありますが、割引等はございませんのでご注意ください。
・対面参加の申し込みをされていない場合のご入場は堅くお断りいたします。
・コロナの感染状況次第で完全オンライン開催となる可能性があります。天文教育普及研究会のWebサイトやMLのチェックをお願いします。
◆後 援:京都府教育委員会、京都市教育委員会、日本天文学会、東亜天文学会、
日本プラネタリウム協議会、国立天文台、 日本公開天文台協会、
日本天文愛好者連絡会、日本地学教育学会、日本理科教育学会
◆実行委員会:近畿支部を中心とした有志(nenkai@tenkyo.net)
委員長:野上大作
近畿支部代議員:中道晶香(支部長)、玉澤春史、中串孝志、古屋昌美
年会担当理事:平松正顕
実行委員:青木成一郎、石井優子、尾久土正己、嘉数次人、河村聡人、小髙大輔、
佐藤祐介、澤田幸輝、嶋田理博、真貝寿明、反保雄介、
富田晃彦、西村昌能、穂積正人、嶺重 慎、和田浩一
(変更がありえます。最新版はWebサイトでご確認ください。)
※筆頭著者のみ記し敬称及び所属は略させていただきます。*印はオンライン講演です。
特にことわりのない限り、一般講演=9分講演+3分質疑+1分接続時間です。
第1日:8月17日(水) (12:00 受付開始)
〔イントロ〕13:00-13:10(10分)
はじめに:実行委員長あいさつ 野上大作
〔特別講演1〕13:10-13:55(講演35分+質疑10分)
S01* 小惑星リュウグウの石の声 橘 省吾
〔一般講演1〕13:55-15:00(一般講演13分×5)
A01* 源実朝の天体観測!? 「太白哭星第二星を犯す」 三品利郎
A02* 福岡県八女市星野村における星野アストロスクールの立ち上げ 増尾天佑
A03* 「宇宙の距離感」を解説する天文工作ワークショップの事例報告
~主に「地球と月の距離」について 大江尚子
A04 STEAMの理念を取り入れた総合的・基礎的な理科必修科目に関する
カリキュラム研究 縣 秀彦
A05 北海道の和名調査 -積丹・岩内2022年編- 福澄孝博
(休憩 15:00-15:15)
〔一般講演2〕15:15-16:20(一般講演13分×5)
A06 カスパル・フォペル・ドイツ・ルネサンス期の「星座の復興者」 小林道生
A07 天文学研究室の新設とその運営 樋口あや
A08 農林高校の生徒による「星の見える里山」造りプロジェクト 青木成一郎
A09 プラネタリウム100周年 地上の星空ドイツでうまれて1世紀 井上 毅
A10 小学生の太陽・月・星の色の捉え 小高大輔
(小休憩 16:20-16:30)
〔若手奨励賞受賞記念講演1〕 16:30-17:00(24分講演+6分質疑)
Y01* 気仙沼での天文教育普及の取り組みと展望 三浦飛未来
代議員総会(完全オンライン) 18:00-19:30
(その後 理事会(完全オンライン))
第2日:8月18日(木)
〔一般発表3〕9:15-10:20(一般講演13分×5)
A11* クラフトを用いた天文教育 松本榮次
A12* 市民科学で読み解く長野県の天文文化100年 大西浩次
A13 デジタル天体収集帖の開発 柚木苑齢
A14 天文教育普及にかかる基礎情報の整備 高梨直紘
A15 点字の3Dモデルを生成するソフトウェア‟Braille 3D‟の開発 野寺 凜
(小休憩 10:20-10:25)
〔特別講演2〕10:25-12:15(40分×2+パネルディスカッション30分)
S02 理系漫画制作室-天文教育・普及活動20年を振り返る-そして新しい出会いへ
はやのん
S03 観光からみた天文 ~realとvirtualの逆転 尾久土正己
PA パネルディスカッション(30分)
パネリスト:はやのん、尾久土正己 コーディネーター:玉澤春史
昼休み+支部会 12:15-13:30
〔テーマセッション1〕13:30-14:22(一般講演13分×4)
T01* バーチャルYouTuberが取り組む「宇宙×エンタメ」 星見まどか
T02 科学コミュニケーションの新たな可能性を探る試みと実践 ~天文学と茶道~ 浅見奈緒子
T03 沖縄におけるオリオン座三つ星への祈りとウプラウサギーフランス人言語学者
シャルル・アグノエルとロシア人言語学者ニコライ・ネフスキーの記録した
星名伝承からrealとvirtualを再発見する 北尾浩一
T04 天文教室「世界の星空ツアー」実施報告 坂元 誠
〔ワーキンググループ〕14:22-15:22(講演7分+質疑2分+接続1分)×6
W01* 中学校理科における天文学習の各学年分散検討WG報告 水野孝雄
W02* 「天文教材のリソース調査WG」天文で魅せるためには 飯塚礼子
W03 Mitakaワーキンググループの2021年度活動報告並びに2022年度活動予定 波田野聡美
W04 天文手話検討WG報告 嶺重 慎
W05 天文教育論文アーカイブWG活動報告 鴈野重之
W06 IAU天文教育コーディネーターWG報告 富田晃彦
(小休憩 15:22-15:30)
〔若手奨励賞受賞記念講演2〕 15:30-16:00(24分講演+6分質疑)
Y02* 小学校教員が天文を学ぶ意味とは 前田昌志
〔ポスター紹介セッション〕 16:00-16:30(3分講演)
会員全体集会(完全オンライン) 17:30-19:00
(19:00- オンライン懇親会(主催:若手ワーキンググループ))
第3日:8月19日(金)
〔特別講演3〕10:00-10:45(講演35分+質疑10分)
S04 デジタル立体地球儀「ダジック・アース」を使った地球惑星天文教育 齊藤昭則
〔テーマセッション2〕10:45-10:57(一般講演12分×1)
T05 キトラ古墳・天文図/ダジック・アースの活用 土井正治
(小休憩 10:57-11:10)
〔一般発表4〕11:10-12:02(一般講演13分×4)
A16* 真昼の天体観測にプリズムを 伊藤芳春
A17* 「終活」天文台 鈴木文二
A18* オトナも部員のSEISA天文クラブ活動 鳫 宏道
A19* SDGsの動向と2029年小惑星アポフィス超接近 熊谷謙一
(昼休み 12:02-13:10)
〔一般発表5〕13:10-14:15(一般講演13分×5)
A20* 天文ソフト「Mitaka」の最新機能 ~新機能とその活用法~ 加藤恒彦
A21 アルパを交えた天文教育・アウトリーチ:感動・畏敬の念の観点からの振り返り 上之山幸代
A22 手軽な機器で行う生徒による天文探求活動3 松本直記
A23 パブコメは教育普及に使えるか:宇宙天気予報報告書の例から 玉澤春史
A24 オランダでの望遠鏡発明とその復元試作 秋山晋一
〔クロージング〕14:15-15:00
14:15 まとめのディスカッション(30分)
14:45 クロージング(事務連絡、15分)
15:00 セッション終了
P1.デジタルDiamond Mandala Matrix を使った宇宙の基礎科目の大学でのオンライン授業
青木成一郎、小林信三、楢木隆彦、土持ゲーリー法一、 作花一志、岡本敏雄
P2.歴史的望遠鏡バーチャル博物館の再開の報告 河村聡人
P3.デジタル教材のPC/スマホAR/VRマルチプラットフォーム化 三田村 耕平
P4.教員養成系大学生向け地学実験Ⅱ基礎講座の実践から 船越浩海
P5.プラネタリウムに魅せる。 穂積正人
P6.宇宙ビュアーMitakaでみえる暗黒星雲の教材化の試み 松村雅文
P7.星空のリアリティをめぐるイメージの内部化状況―ドームシアターを用いた分析
澤田幸輝、福永貴章、中山文恵、米澤樹、尾久土正己
P8.半分離型食連星IU Perの物理量-測光データをベースとして-
佐々井祐二、坪井元春、赤澤秀彦
P9.宮澤賢治の作品「双子の星」の候補星と実際の3次元位置について 亀谷 收
P10.若手天文教育普及WG 三浦飛未来ほか
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