開催者名 | 日本学術会議物理学委員会天文学・宇宙物理学分科会/IAU分科会 |
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開催日時 | 5月27日(月)13:00~17:00 / 5月28日(火)10:00~17:00 |
開催場所 | 国立科学博物館講堂(東京都台東区上野公園) |
イベント内容 | 国際天文学連合(IAU)は2019年に100周年を迎える。発祥の地ベルギーでは記念シンポジウムと記念出版が行われる他、日本に置かれた天文学普及活動オフィス(OAO)を中心に、世界中で”Astronomy for all”をキャッチフレーズとした多彩なイベントが計画されている。日本は、1919年のIAU創設メンバー7カ国のひとつである。日本の天文学は、戦後の急速な経済発展と共に大きな発展を遂げ、今や世界の天文学の一翼を担う存在となった。その日本にユニークなのは、サイエンスとしての天文学の充実だけでなく、人々と天文学の豊かな関係を築いてきたことにある。アマチュア天文家の目覚ましい活躍や、地域に根付いて活動する数多くのプラネタリウムや公開型天文台の存在は、それを象徴していると言えるだろう。 さて、この100年間で人類活動は地球環境に影響を与えるほどに拡大し、地球の有限性が強く意識されるようになった。グローバル社会においては、国際連合が定めた「持続可能な開発目標」(SDGs)が人類共通の課題と認識され、その目標達成のために私たちはなにができるのか、ということが盛んに議論されている。IAUが提唱する”Astronomy for Development”という理念もこのSDGsを強く意識しており、さまざまな取り組みが始まりつつある。そのような視点で改めて天文学と社会の関係を考える時、日本の果たせる役割は大きい。そこで今回、IAU創立100年を記念して、市民とともに歩んできた日本の天文学を振り返るとともに、将来の天文学のあり方を天文学に関わる広範な方々と共に考える場として、本シンポジウムを企画した。 第一部では、日本の天文学の発展のユニークな歴史を振り返りながら、社会における天文学の役割や、日本の”Astronomy for all”が育ってきた経過とその評価について改めて考える。さらに、天文学がもたらし続ける新しい宇宙観と、社会への影響についても議論する。 第二部では、天文学の最先端研究が素粒子物理学、化学、地球惑星科学、生物学など分野を大きく超えて広がりつつあることを踏まえ、社会の中での天文学の推進や今後の大型装置の本格的なグローバル化といった研究そのもののあり方について、さまざまな立場から検討する。さらに第一部を受けて、天文学がなし得る今後の社会への貢献についても、教育や地域振興といった視点も含めて議論する。 議論を実りあるものにするためには、天文学に携わる研究者や教育者だけでなく、天文学と人々をつなぐ活動に参加する市民の皆さんの参加が欠かせない。また、天文学やその教育普及活動を支える政治的・財政的なステークホルダー、メディアで先導的役割を果たしておられる方々にも広く参加いただき、社会の中での天文学、ひいては基礎科学全般について議論を広げられればと考えている。多くの関係者の参加を期待したい。 プログラム: 13:00-13:20 13:20-15:00 15:00-15:20 休憩 15:20-16:20 16:20-16:50 全体質疑応答・コメント[10分] (17:00 終了) 第2日目 2019年5月28日(火)10:00-17:00 10:00-10:30 10:30-11:30 午前中質疑応答・コメント[10分] 11:40-13:10 休憩・昼食 13:10-14:10 14:10-14:40 14:40-15:25 午後前半 質疑応答・コメント[10分] 15:35-15:50 休憩 15:50-16:50 16:50-17:00 (以上) |
問い合わせ先 (E-MAIL) | iau100symp@astronomy2009.jp |
詳細WEB (URL) | http://www.jaaa.sakura.ne.jp/JAAA-IAU100/IAU100_SCJsymp_flyerA4-s.pdf |
備考 |