2006年秋
天文教育フォーラム(日本天文学会との共催)
テーマ : 「天文学系の学部を志望する大学入学者の現状」
現在の高等学校までの初等中等教育の理科教育では、内容のスリム化及び、選択と総合化(統合化)がすすん で、大学入学時点での学生の理科や数学の基礎知識には、かなりの欠落又は、アンバランスがあり、理科教育の危機を通り越し、学力低下の傾向の存在までが指摘されるに至っています。その影響は、学部一般教養教育のみならず、理系学部における専門教育でさえも影響が出ているとささやかれています。また、今年度は、いわゆるゆとり教育世代の学生が本格的に大学に入ってきた、いわば節目に当たる年であり、さらに状況が進むことも懸念されます。
今回のフォーラムでは、噂話としては、今まで各方面で話題にあがっているが、具体的な事例としてなかなか俎上にあがることのなかったこの話題を取り上げて、現状をできるだけ正確に把握することを目指します。また、立場を明確にするために大学教育としては、主に天文学関連の研究者・専門家(理科の教員も含む)を養成する立場に絞って議論する方針です。
ここ数年の学生の変化と現状・問題点について、2つの典型的な大学に籍を置く方に講演していただき、できるだけ正確な現状認識を得たいと思います。■開催日時:
2006年9月20日(水) 15:30〜16:30
■会 場:
九州国際大学(福岡県北九州市)
(日本天文学会2006年秋季年会会場)■講 演
1 「東大の理系学部の学生のここ数年の変化について」
江里口良治(東大大学院総合文化研究科)
2 「教員養成系大学の理系志望学生の経年変化と現状について−大教大の場合−」
福江 純(大阪教育大教育)■費 用:
天文教育フォーラムのみの参加費は不要です.天文学会年会受付で,その旨お伝えください.
■実行委員:
山縣朋彦(文教大学)、松下恭子(東京理科大学)、
沢 武文(愛知教育大学)、仲野 誠(大分大学)
天文教育普及研究会 Japanese Society for Education and Popularization of Astronomy