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ここでは、研究者からのおすすめ惑星系についてご案内します。
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☆ 田村 元秀 氏 (東京大学/国立天文台太陽系外惑星探査プロジェクト探査室長) |
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系外惑星に興味をお持ちのみなさまへ
国立天文台の太陽系外惑星探査プロジェクト室では、太陽系外惑星(以下、系外惑星)の直接観測をはじめとして、さまざまな系外惑星の観測とそのための装置開発を推進しています。
系外惑星は既に1800個以上発見されていますが、そのほとんどが惑星を間接的に発見する手法です。
惑星を画像に写す「直接観測」では現在日本が世界をリードしています。今回のリストではごく最近に発見された惑星は含まれないため、自分達が発見した惑星ではないのですが、リストに含まれる惑星のうち系外惑星研究で重要と考えられている惑星を少し推薦いたします。 |
HD 149026 b (主星: HD 149026) |
観測が進むにつれ、太陽系の惑星と比べて、系外惑星は実に多様であることがわかってきました。
まさに、「新世界」と呼ぶべき天体たちなのです。
系外惑星探査の国際チームN2Kによって、「すばる望遠鏡」などを用いて発見されたこの惑星は巨大惑星のひとつですが、その平均密度が異常に大きいという特異惑星です。
おそらく、惑星中心に巨大コアがあるためだと考えられていますが、その正体は良くわかっていません。 |
当サイトの説明ページ http://www.exoplanet.jp/c-HD-149026b.html |
☆ 佐藤 文衛 氏 (東京工業大学大学院 理工学研究科 地球惑星科学専攻 准教授) |
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epsiron Tauri b (主星: epsiron Tauri)
epsiron Tauri b は、私たちが岡山188cm望遠鏡で発見した惑星です。
3年間の観測の末、2007年に発見しました。
この惑星の中心星(epsiron Tauri)はヒアデス星団という恒星の集団(散開星団)に属して
おり、星団内の恒星に惑星が存在することを初めて示した発見となります。
恒星は一般に集団で誕生すると考えられているため、星団内の惑星を調べることは惑星の起源と進化を解き明かす鍵と
なります。
岡山188cm望遠鏡はこれまでに多数の系外惑星を発見していますが、epsiron Tauri bはその中でも特に重要な発見の一つです。 |
当サイトの説明ページ http://www.exoplanet.jp/c-e-Taub.html
☆ 住 貴宏 氏(大阪大学大学院理学研究科 宇宙地球科学専攻 准教授) |
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OGLE235-MOA53 b (主星: OGLE235-MOA53)
OGLE235-MOA53 bは、日本とニュージーランドの共同研究「MOAグループ」が2003年に発見しました。
日本が主導するグループによって発見された最初の系外惑星です。
これは「重力マイクロレンズ法」と言う、アインシュタインの一般相対性理論で予言されていた「重力で光が曲がる」
現象を利用して発見されました。MOAはこの手法のパイオニアとして観測を牽引しています。
このOGLE235-MOA53 bは、重力マイクロレンズ法で見つかった最初の系外惑星でもあり、
その後の5.5倍地球質量惑星(OGLE-2005-BLG-390L b)や土星/木星に似た惑星系(OGLE-2006-BLG-109L b, c)、
浮遊惑星など多くの発見の先駆けとなった重要な発見でした。
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天文教育普及研究会 太陽系外惑星命名支援WG
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