はたして、生命の住む地球は宇宙で特別な存在なのでしょうか?
1995年に初めて太陽以外の恒星に惑星(以下、系外惑星)が発見されて以来、これまでに1800個を越える系外惑星が発見され、宇宙は惑星で満ちあふれていることが分かってきました。なかには地球のように生命が存在する可能性のある惑星も発見されており、人類はいよいよ系外惑星に「生命」を探る時代を迎えようとしています。この生命の起源の解明に繋がる系外惑星の研究は、現在世界で最も急速に進展している研究分野の一つと言えます。 日本においても、2003年に国立天文台・岡山天体物理観測所の188cm望遠鏡で日本初の系外惑星が発見されたのを皮切りに、同望遠鏡やハワイのすばる望遠鏡を用いた視線速度法による惑星探索、名古屋大学や大阪大学などがニュージーランドで展開する重力マイクロレンズ法による探索、さらに最近ではすばる望遠鏡を用いた直接撮像法による惑星探索によって、次々と新しい系外惑星が発見されてきました。 そんな中、現在は単なる記号と数字の羅列で呼ばれている個々の系外惑星に、もっと親しみやすい名前を一般公募によって付けようという試みが世界の天文学者で構成される国際天文学連合(IAU)によって初めて行われます。天文に興味があるクラブや団体(学校)であれば登録を行うことができ、名付けたい惑星や名前の候補を提案することが可能です。 つまり、みなさんも系外惑星の名付け親になれる可能性があります。みなさんが良く知っている太陽系内の惑星の名前は、何千年も前の古代の人々が名付けたものです。同じように、みなさんが名付けた系外惑星の名前が、これから世界中で何千年も何万年も使われ続ける可能性があるわけです。 これまであまり系外惑星について知らなかった方も、ぜひこの機会に系外惑星について学び、この命名キャンペーンに参加してみてください。 |
日本天文協議会 IAU太陽系外惑星系命名支援WG
>天文教育普及研究会 太陽系外惑星命名支援WG
日本天文愛好会(JAAA)