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天文教育普及研究会 関東支部研究会
高校生天体観測ネットワーク 関東地区集会

「天文教育普及活動の20年,
そしてこれからの20年 Part2」
発表概要

(2006/5/31更新)

■各講演の内容(予定)

●口頭発表

社会の中での天文学 この20年、そして今後の20年
  縣 秀彦 氏(国立天文台)

 21世紀、科学は研究者やエンジニアといった一部の人間、または国や企業のものではなく、地球に住む誰でもが平等に楽しむことのできる「文化としての科学」に成長することが望まれています。学校での理科と数学の成績や好き嫌いに関わらず、大人になっても自らの好奇心にしたがって、科学的な探究をしたり、意思決定の道具として科学を利用したりすることが出来る市民が、科学を文化として身につけている市民と言えます。
 かつてノーベル物理学賞を受賞した朝永振一郎博士は子どもたちに向かって次のような素敵なメッセージを残しました。「ふしぎだと思うこと、これが科学の芽です。よく観察して確かめそして考えること、これが科学の茎です。そうして最後になぞがとける、これが科学の花です」。私はさらに「そうしてまわりの人々が幸せで豊かな気持ちになる、これが科学の果実です」と付け加えたいと考えています。市民が科学へ興味を持つためのエントランスとして、天文学が果たしてきた役割と今後目指すべき方向について具体的に議論したいと思います。


小中学校の学習指導要領の天文分野の推移
  加藤 明良 氏(大宮西中学校)

 学習指導要領60年の歴史の中で天文分野がどのように推移してきたか、小学校、中学校ごとにふり返ります。そして、次期学習指導要領改訂を見据え、義務教育の中で天文分野の学習を通して何を子どもたちに伝えていくべきか、考えていきたいと思います。


天プラの目指す『これからの20年』 〜実践編〜
  塚田 健 氏(東京学芸大学)

 前回の支部会において、現在の天文教育の問題点を指摘し、その天プラの考える改善案を提案した。本発表では、前回の発表以降、天プラがその理念に基づいて行ってきた実践を報告する。


JAXAの広報活動と天文普及活動
  寺薗 淳也 氏((財)日本宇宙フォーラム)

 JAXAの広報活動と天文普及2003〜2006年にわたるJAXA(宇宙航空研究開発機構)広報部在籍と、天文教育普及研究会の一般普及部門委員の経験、出来事を通して、宇宙開発、宇宙科学の普及啓発をどのように進めていくべきかを議論する。


科学ライブショー“ユニバース”その10年の歩みと今後の展望
  半田 利弘 氏(東大大学院天文学教育研究センター)

 10年前に始まった、科学技術館のユニバースは、CGを用いた天文・科学普及活動であるが、観客との深い相互対話に大きく依存し内容すら自在に変化するライブショーである。その活動内容およびポイントを紹介する。


科学雑誌から見た科学教育
  柏木 文吾 氏(誠文堂新光社『子供の科学』編集長)

 1924年(大正12年)の創刊以来、子供たちに科学の入口を与え続けてきた雑誌として、昨今の科学離れ、理科離れの実体とそれが及ぼす影響、また科学的思考を育てることの重要性やその手法などについて考える。

 


●ポスター発表

小・中学校の教科書25年の変遷
  大島 修 氏(群馬県総合教育センター)

 小中学校の教科書で扱われている天文関係の学習内容を、実際の教科書及び掲示物にて、参加者に見ていただきます。


最新の天文学の普及をめざすワークショップのご案内
  根本 しおみ 氏(川口市立科学館)

 生涯学習施設の職員や教員が「最新の」科学を勉強する機会を作りたいということで天文学の最前線に立つ研究者を講師にお招きして、ワークショップを開催しました。昨年の成果と、今年のご案内をお知らせします。


Astro-HSの成果と現状,そして今後の活動
  篠原 秀雄 氏(埼玉県立蕨高等学校)

 高校生天体観測ネットワーク(Astro-HS)のこれまでの活動を振り返るとともに、参加グループへのアンケートの結果等から現状を分析し、今後の活動の方向を探る。


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