平成15年 4 月 4 日
東京都豊島区長様
天文教育普及研究会
会長 沢 武文(愛知教育大学)
要 望 書
(趣旨)
株式会社サンシャインシティは、経営上の問題で、サンシャインプラネタリウムをこの6月1日をもって閉館すると発表しました。
プラネタリウムは、市民や小中学校の児童生徒が、星や宇宙に身近にふれ、それらを学ぶことができる有用な社会教育施設です。平成11年5月に文部省から出され、現在の学校教育の原点となっている「小学校学習指導要領解説・理科編」には、「プラネタリウムなどの社会教育施設を積極的に活用して、天体に対する興味・関心をもつようにする。」とあり、学校と社会教育施設の連携が奨励されています。また、学校週五日制の導入により、児童生徒の活動の場として、プラネタリウムの重要性はますます高まっているといえます。
サンシャインプラネタリウムは、年間の入場者が20万人という、日本でもトップクラスの実績をあげてきたプラネタリウムです。民営でありながら、これまで、学校教育・生涯学習の場として大きな役割を果たしてきました。閉館が発表された現在でもなお、区内外から多くの学校利用が続いております。
これらのことを踏まえ、天文教育普及研究会として、以下について要望いたします。
記
豊島区は、サンシャインプラネタリウムの社会教育施設としての価値、役割をご高察され、今後も、貴重な学校教育・生涯学習の場が失なわれることのないよう環境整備を行っていただきたい。
1.サンシャインプラネタリウムが存続できるよう、(株)サンシャインシティに要請し、必要があれば援助を行うこと
2.サンシャインプラネタリウムの維持が困難な場合、または営業に長期の空白期間が生じる場合は、区内の小中学校に対して、他区のプラネタリウム施設が利用できるよう調査し、観覧料・交通費等の予算措置等を行うこと
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