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2015年春
天文教育フォーラム

日本天文学会との共催)

テーマ : 「トランス・サイエンス時代の天文学」

  「科学に問うことはできるが、科学(だけ)では答えることのできない」領域を、トランス・サイエ ンスと呼びます。例えば牛海綿状脳症 (BSE) や原発事故など、社会と科学・技術が重なる領域にある 諸課題が、トランス・サイエンス的課題です。これらのトランス・サイエンス的課題が登場してきた 背景には、科学の急速な発展と、人々の生活の科学・技術への依存度の高まりがあります。トランス・ サイエンス的な課題は時代を反映した、未解決の先端課題であると言えるでしょう。 このような時代背景は、他の科学分野でも共通するものです。天文学分野においても、現代が急速 な発展の時代にあることは間違いありません。同時に、天文教育普及分野の活動も活発になり、人々 の生活に近い場所へ天文学が普及しつつあります。天文学が社会に浸透し、人々の生活に根ざせば根 ざすほど、両者の重なる領域は拡大し、トランス・サイエンス的な領域が天文学分野でも発生するこ ともあり得ます。 今回の天文教育フォーラムでは、トランス・サイエンスとはどのような概念であるのか、その考え 方が登場した経緯や、そこから生み出される問いを俯瞰し、その上で、一見すると人々の生活からは 遠くにあると思われる天文学分野において、トランス・サイエンス的な課題が設定されうるのかを検 討し、それを踏まえた天文教育普及のあり方を議論したいと思います。

開催日時

2015年3月18日(水) 17:30〜19:00

会  場

 大阪大学(大阪府豊中市)
 (日本天文学会2015年春季年会 A会場)

プログラム(登壇者)

1.磯部洋明 氏(京都大学 宇宙総合学研究ユニット 特定准教授)
2.小林傳司 氏(大阪大学 コミュニケーションデザイン・センター 教授)
3.海部宣男 氏(国立天文台 元台長 / 国際天文学連合 会長)

費 用

天文教育フォーラムのみの参加費は不要です。天文学会年会受付で、その旨お伝えください。

実行委員

高梨直紘(東京大学)、篠原秀雄(埼玉県立蕨高等学校)、谷川智康(兵庫県立三田祥雲館高等学校)、
塚田 健(平塚市博物館)、安藤享平(郡山市ふれあい科学館)、石井貴子(京都大学)、大山真満(滋賀大学)

後 援

日本学術会議物理学委員会IAU分科会



   

天文教育普及研究会 Japanese Society for Education and Popularization of Astronomy